逆さまになった言葉

jacques-derrida_1983-10-27John Searle “The Word Turned Upside Down” 1984
http://www.nybooks.com/articles/1983/10/27/the-word-turned-upside-down/

ジョン・サール論文

逆さまになった言葉(1984) *ジョナサン・カラー「ディコンストラクション」への書評

私訳PDF


【概要】

ポストモダニズム文学理論家ジョナサン・カラーの『ディコンストラクション』への書評の形を借りた、隠れたサールのジャック・デリダ批判。New York Review of Books電子版でのみ閲覧可能である。

ジャック・デリダによるサールへの最初の攻撃は1971年行われた。サールはタイプ原稿9枚の感想を書いた。その後サールは発話行為の自然な発展的研究主題として志向性の研究に専念し、1983年『志向性』を公刊する。この書評はその直後である。デリダは、アメリカ・ディコンストラクション派の無名の雑誌「ジラフ」に、サールの感想文を引用して解体したかのような長大な文章を掲載し、1993年サールに無視され続けたデリダは「討議倫理」に関するさらなる文章をつけて『有限責任会社』を1990年公刊する。日本ではこの版のみが知られ「サール=デリダ論争」というものがあったという神話が法政大学出版局によって広められた(邦訳2003年刊、『ジョン・サールとの会話』にて詳述)。同年サールはNew York Review of Booksに”The Storm Over the University
” 1990を掲載(未邦訳 http://www.ditext.com/searle/searle1.html )。ここで『社会的現実の構成』に一部含まれるポストモダニスト批判を展開した。1990年代、社会生物学論争と「マーガレット・ミードとサモア」による文化相対主義批判の勝利、さらに1994年アラン・ソーカルによる疑似論文投稿に始まるソーカル事件が起こり、以降フランス哲学者らの理論がアメリカでフレンチ・セオリーと別称されるようになる。【文責 KN】

 

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